玉はでかかったわ

前回の玉取り合戦の巻

その後、私が実際に玉をとったときのお話。

友達にも電話した。 私、やっぱり玉取ろうとかと思うけど、どう思う？ あの子はちょうど二子玉のネコタマとかいうところにいた。 そんな重大なコト、答えられるわけないじゃない？

そんなことよりここのネコたち愛想ないんだけどっ！

私はその日までとにかく迷って悩んで決めた。

さあ、病院に入るわよ！

看護婦さんが笑顔で出迎え。まずカルテを作成。名前の次ぎに「通称」っていう欄があるのが笑っちゃった。

源氏名、苺って書いたわ。

しばらくしてから、苺さんって呼ばれた。

いきなり、「剃ってきました？」っって聞かれる。きゃーしてません！

だってそんな事聞いて無いし。 本当は簡単にきれいにしてきたんだけど。

だって先生や看護婦のまえで見せるのよ！

そしたら看護婦さん、じゃあ後で一緒に剃りましょう！って爽やかに言うから恥ずかしくて控室で毛をひたすらムシってた。

バスローブに着替えてさあ、準備万端！その前にトイレトイレ、手術前に5回もいっちゃう私。

玉と最後のお別れ。 しばらくして、カウンセリングスタート。手術方法、手術後の体の変化、まあだいたい予想された答えがかえってきたわ。

で本番。 やぱり手術台に乗せられた時は不安だった。丸出しで、腕と足は紐で縛られるんだもん。 でもそのうち全身麻酔がききはじめて昇天。

気づいたときにはもう玉をとって、糸で玉袋を縫っているところだったの。 後学のために手術しているところ見たかったのに。残念。

でも最後に玉を生で触らせてもらったわよ！ ぷにぷにしていてナタデココみたいだった。洗ってあったから色もそんな感じ。 麻酔でフラフラしながらベッドへ。 玉を蹴られたような、お腹がずーーんとする痛み。しばらくは、こうまたを開きながらじゃないと歩けなかったわ。

自分でも去勢するのにあんなに悩んでいたのに不思議ね。 これで終わったのね、と思ったらなんだか喜びがこみあげてきちゃった。

少しずつ本来の自分に近づいていく。


次回は玉の行方について書きますね。
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